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クラファン開始から2ヶ月が経ちました【プロジェクト通信No.2】

本エントリーは、米国共産党調書英訳プロジェクトに賛同してくださった皆様へ2月19日付メールマガジンで配信した内容の転載です。

評論家の江崎です。
クラファンを始めて二か月目。

インターネットでは有志の方が以下のような紹介動画を作成してくれました。本当に嬉しいです。10分くらいの動画ですので、よろしければご覧ください。

また、このプロジェクトの意義について月刊正論3月号に「共産主義の戦争責任追及へ協力頼む」と題して原稿を書きました。

おかげさまで、月刊正論編集部の方にご年配の方から問い合わせが何件かあり、お手紙でご案内を差し上げました。このクラファンは基本的にインターネットによって呼びかけているだけでしたが、やはり、雑誌という媒体も重要ですね。

月刊正論に載せたこの原稿は、基本的に拙著『日本人が知らない近現代史の虚妄』の内容に基づいて書いたのですが、以下のような体験談を追加しました。

《リトアニア住民のジェノサイドとレジスタンス調査センターを訪問したときのことだ。そこは本当に小さな事務所で、研究員と事務局員(全員女性であった)数名程度の陣容だったが、「極東の日本からやってきた。日本もまた第二次世界大戦後、ソ連によって多くの軍人が不当に抑留され、殺害され、未だに領土の一部を不法占領されている」と伝え、応援のつもりで購入できる英語の書籍や冊子をほとんど買ったところ、日本もまたソ連の被害者であることを知って大変歓迎してくれた。

リトアニアと言えば現在、台湾の出先機関を開設し、中国共産党政府から嫌がらせを受けている。ソ連という共産主義国家から弾圧され、自由と独立を奪われたリトアニアからすれば、中国という共産主義国家に屈するわけにはいかないのだろう。

とにかく中・東欧諸国やバルト三国の戦争博物館を見て回ったおかげで、ソ連・共産党時代の人権弾圧の記録を懸命に集め、それを展示し、書籍にし、その記憶を懸命に次の世代に継承させようとしていることが分かった。ソ連という共産主義から自由と人権を守ろうとする仲間が、中・東欧やバルト三国にいることを知ったことは大きな収穫であった。》

資金の集まり具合にもよりますが、この英訳が完成したら、このリトアニア住民のジェノサイドとレジスタンス調査センターを含む、東欧、中欧、バルト三国の戦争博物館にもこの英訳本を寄贈できればと思っています。

ソ連とそのソ連の全体主義を引き継ぐプーチン政権に対して、学問的に対抗しようとする国が極東に存在していることを、きっと理解し、喜んでくれるに違いないと思ったからです。

英訳作業は地道で大変ですが、学問の力で日本の味方を世界につくろうとするこのプロジェクトをよりいいものにするために、引き続き奮闘していく所存です。

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